情報を残すという事

はじめまして! Bie のヤングキャプテン@たーくんです。本日ブログを担当させて頂きます。
最近暑くなってきましたね。
梅雨になったばかりですが、夏のような日差しでマスク焼けが気になる今日この頃です。日焼け止めが欠かせませんね。

◆無人くん、現る

皆さんの会社には、属人化しているシステムや業務はありませんか。
特に古いシステムなど、秘伝のたれのように、一子相伝のような形で受け継がれてきたものなどないでしょうか。

「何かあれば○○さんに連絡」ということだけが情報として残っているものとか。
あまりよろしくはありませんが、それでもまだ、わかる人がいるぶん、これはましなほうです。

担当者が退社するや、部署移動でいなくなったなど、わかる人が誰もいなくなる事態が発生する事があります。企業での部署移動は当然のことで、それは避けられない問題です。

そんな時、次の担当に引継ぎされなければ、そのシステムは対応できる人が誰もいない、無人対応なシステムとなります。
僕はこれを無人くん化と呼んでいます。
自動で勝手にできて、わぁ楽々★ という意味ではありません。

誰もわかる人がいないんです・・・!!(震)

わかる人がいなくても、通常時は特に問題なく使えているので、誰も気に留める人もいません。
引継ぎが漏れていたことにも気づく事はありません。

何かトラブルがあった時に、はじめて「無人くん」がいる事に気づくのです。


そう、実はこれ、先日僕が直面した問題だったりします。


サーバーをリプレイスしたタイミングで、実施していた処理が実行できなくなったのですが、問題となったシステム担当は既に別部署に移動していました。

該当のシステムは、元々手作業で行っていたものを、作業手順を変更するタイミングで自動化した為、内部の処理を把握している人が前任の担当だけという状態になっていました。仕事を楽にするために自動化したはずなのに、実際の処理がブラックボックス化してしまい、対応できなくなる悪い例です。

今回は、僕が触った事があるツールの話で、前任者がgitにソースを残してくれていたので、そこまで深刻な状況ではありませんでした。ソースを解析し、サーバーにログインして構成を調べ、新しいサーバー用に処理を再作成することで、なんとか新システムにも対応する事が出来たのですが、全く前提知識がない状態だとわからずに途方にくれたと思います。

現在、確認した内容を元に、手作業で実施する際の手順や、構成等を資料化するべく対応しているところです。

僕の場合はシステムの問題でしたが、お客様の中には、ドメインの管理がわからなくなった方もいらっしゃいました。
特に春は異動シーズンであり、また、ドメインを新規に取得した方も多い季節です。
ドメインに関する通知は登録してあるメールアドレスに届くのですが、担当が既に退社していた場合など、連絡を受け取ることができず、webサイトがみえなくなってはじめて更新が漏れていたことを知ったというケースも少なくありません。

こういった重要な情報を受け取るメールアドレスは個人アドレスとしないことも大事な事だと思います。

◆情報を残すことを忘れないで

システムやプログラムを作成した時、新しいサービスを契約した時。
gitや社内のファイルサーバ、wiki等どこでもどんな形でもいいので、情報を必ず残してください。

自分がわかるから大丈夫と思わないでください。人は忘れる生き物です。
面倒でも、今わかるうちに残しておかないと、後から聞かれてた時にすぐに答える事ができません。
その情報があれば、30分で解決出来る事が、数日にわたるトラブルとなる事もあります。

無人くんなシステムは無い方が当然良いですが、やむを得ない形で担当者が不在となる事は起こりうることです。
この先の自分や仲間が困る事がないよう、覚えているうちに情報を残しましょう。

今業務で使っているシステムの情報がわかる形で揃っているか、この機会に是非、確認してみてください。
そして、残した情報のありかを共有しましょう。

また、既に無人くん状態のシステムがある事を認識している方がいらっしゃったら、そのまま放置せず、システムが問題なく動いている間に調べてください。

調べるには時間がかかります。

特に古いシステムの場合、昨今のセキュリティ事情の変化により、ブラウザ側の仕様が変わって、突然使えなくなるという事もあります。OS毎バージョンアップする必要性が出てくるものもあると思います。


この記事を読んで思い当たることがある方は、出来るだけ早めに、動く事をお勧めします。